百々 知夏

新築収納で失敗しない方法とは?賢い計画と実践的なアイデア

新築のマイホーム、夢が詰まった空間ですよね。
でも、完成後に「もっとこうすればよかった…」と後悔するポイント、実は少なくありません。
特に収納は、生活の快適さを大きく左右する重要な要素です。
計画段階でしっかりと考えないと、後々大きなストレスに繋がる可能性も。
せっかくの新築、快適な暮らしを実現するために、収納計画をしっかり立てましょう。
そこで今回は、新築の収納計画で後悔しないための具体的なステップとチェックリストをご紹介します。

新築収納計画のステップ

現状の収納量を把握する

まず、現在の収納状況を正確に把握することが大切です。
クローゼット、押入れ、棚など、すべての収納場所にあるものをリスト化してみましょう。
洋服、靴、本、家電製品など、アイテムごとに数を数え、サイズをメモしておくと、より正確な把握につながります。
この作業は、意外と時間がかかりますが、今後の計画を立てる上で非常に重要なステップです。
写真に撮っておくのも、後々確認する際に役立ちます。
収納場所の寸法も測り、現状の収納容量を把握しておきましょう。

本当に必要な収納量を算出する

現状の収納量を把握したら、次に本当に必要な収納量を算出します。
そのためには、まず持ち物をリスト化し、断捨離で不要なものを処分することが重要です。
使っていないもの、壊れているもの、複数ある似たようなものなどは、思い切って処分しましょう。
断捨離によって、必要な収納量が明確になり、無駄なスペースを削減できます。
また、将来のライフスタイルの変化も考慮しましょう。
子どもが生まれる、趣味が増えるなど、今後収納が必要になる可能性のあるものを予測し、その分も収納量に含めることが大切です。

収納場所の選定と配置計画

必要な収納量が分かったら、次に収納場所の選定と配置計画を行います。
玄関にはシューズクローク、キッチンにはパントリー、寝室にはウォークインクローゼットなど、それぞれの場所に適した収納を計画しましょう。
収納場所の選定にあたっては、家族の生活動線を考慮することが重要です。
例えば、頻繁に使うものは、すぐ手の届く場所に収納するのが理想的です。
一方、使用頻度の低いものは、アクセスしにくい場所に収納しても問題ありません。
また、収納のサイズや形状も、収納する物に合わせて計画しましょう。
奥行きが深すぎると、奥の物が取り出しにくくなるため注意が必要です。

収納計画のチェックリスト作成

収納計画をまとめるために、チェックリストを作成しましょう。
チェックリストには、以下の項目を含めることをお勧めします。

・各部屋に必要な収納の種類と数
・各収納のサイズ(幅、奥行き、高さ)
・収納する物のリスト
・収納場所へのアクセス方法
・収納の素材やデザイン
・予算

収納量の算出方法

現状の持ち物をリスト化

全ての部屋の収納から、アイテムごとに持ち物をリスト化します。
洋服であれば、トップス、ボトムス、ワンピース、コートなどを細かく分類し、それぞれの数量を書き出しましょう。
靴も種類別に数え、収納場所を書き留めておきます。
その他、本、食器、家電製品、趣味の道具など、全ての持ち物をリスト化します。
この作業は、収納計画の基礎となるため、時間をかけて丁寧に実施しましょう。
写真撮影も併用すると、より正確な把握に繋がります。

断捨離で不要物を処分

リスト化したら、不要な物を処分します。
使っていない物、壊れている物、複数ある似たような物などは、思い切って処分しましょう。
断捨離は、収納スペースを確保するだけでなく、生活空間をスッキリさせる効果もあります。
処分する際には、リサイクルショップやフリマアプリなどを活用して、不要な物を有効活用しましょう。
思い出の品など、なかなか処分できない物も、写真に撮って残しておくのも一つの方法です。

将来の収納量を見込む

現在の収納量だけでなく、将来の収納量も見込むことが大切です。
子どもが生まれる、趣味が増えるなど、ライフスタイルの変化によって、収納が必要になる可能性があります。
将来を見据えた収納計画は、将来的な後悔を減らすことに繋がります。
例えば、子ども部屋には、成長に合わせて収納を増設できるような設計にしておくのも良いでしょう。
また、収納家具は、可動棚にすることで、収納する物のサイズに合わせて調整できます。

間取りと収納アイデア

シューズクロークの活用法

玄関にシューズクロークを設置することで、靴だけでなく、傘やコート、ベビーカーなども収納できます。
家族全員分の靴を収納できるだけでなく、来客時の玄関をすっきり保つことも可能です。
シューズクロークのサイズは、家族の人数や靴の量に合わせて計画しましょう。
また、通気性を確保するため、扉は換気口付きのものにするのがおすすめです。
棚の高さも調整できる可動棚にすることで、様々なサイズの靴を収納できます。

パントリーの収納術

キッチンにパントリーを設置することで、食品や調理器具などを収納できます。
パントリーは、キッチンをすっきりさせるだけでなく、食品の管理にも役立ちます。
パントリーのサイズは、家族の人数や食生活に合わせて計画しましょう。
深型の棚だけでなく、浅型の棚を組み合わせることで、様々なサイズの食品を収納できます。
また、回転棚や引き出し式の収納を活用することで、奥の物も取り出しやすくなります。
食品の賞味期限管理に便利なツールなどを活用するのも良いでしょう。

ウォークインクローゼットの設計

寝室にウォークインクローゼットを設置することで、洋服やバッグなどを収納できます。
ウォークインクローゼットは、広々とした空間で、洋服選びも快適に行えます。
ウォークインクローゼットのサイズは、家族の人数や洋服の量に合わせて計画しましょう。
ハンガーパイプだけでなく、棚や引き出しを組み合わせることで、様々な物を収納できます。
また、照明を付けることで、暗いクローゼット内でも洋服が見やすくなります。
通気性を確保するため、扉は換気口付きのものにするのがおすすめです。

その他の収納スペースの確保

上記以外にも、様々な収納スペースを確保できます。
例えば、リビングには、テレビボードやソファの下に収納スペースを設けることができます。
洗面所には、タオルや洗剤などを収納できる棚を設置できます。
トイレには、トイレットペーパーや掃除用具などを収納できる棚を設置できます。
これらの収納スペースは、生活空間をすっきりさせるだけでなく、生活の利便性を高める効果もあります。
デッドスペースを有効活用する工夫を凝らしましょう。

新築収納の失敗例と対策

収納量の過不足への対策

収納が少なすぎると、物が溢れて散らかり、生活空間が狭くなります。
多すぎると、逆にスペースを無駄にしてしまいます。
そのため、事前に必要な収納量を正確に把握することが重要です。
現状の持ち物に加え、将来の増加分も考慮して計画しましょう。
収納家具は可動棚にすることで、収納する物のサイズに合わせて調整できます。

使い勝手の悪さへの対策

収納の使い勝手が悪いと、せっかくの収納スペースも活用できません。
例えば、奥行きが深すぎると、奥の物が取り出しにくくなります。
また、棚の高さが不適切だと、収納効率が悪くなります。
そのため、収納する物のサイズに合わせて、適切なサイズ、形状の収納を計画しましょう。
頻繁に使う物は、取り出しやすい場所に収納しましょう。
収納ボックスなどを活用して、物を整理整頓するのも効果的です。

ライフスタイルの変化への対応

結婚、出産、子供の成長など、ライフスタイルは常に変化します。
そのため、将来のライフスタイルの変化に対応できるような収納計画を立てる必要があります。
例えば、可動棚や可動式の収納家具を選ぶことで、収納スペースを柔軟に変更できます。
また、収納スペースを拡張できる余地を残しておくことも重要です。
将来の事を考え、ある程度の余裕を持った計画を立てましょう。

まとめ

新築の収納計画は、快適な暮らしを送る上で非常に重要です。
今回紹介したステップとチェックリストを参考に、現状の収納量を把握し、本当に必要な収納量を算出しましょう。
そして、家族の生活動線や将来のライフスタイルの変化も考慮しながら、適切な収納場所を選定し、配置計画を立てましょう。
収納量の過不足、使い勝手の悪さ、ライフスタイルの変化といった失敗例を踏まえ、後悔しない収納計画を立て、快適な新築生活を実現しましょう。
計画段階での綿密な検討が、将来の快適な暮らしに繋がります。
収納計画は、家づくりの重要な要素の一つであることを忘れないでください。

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