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新築購入後って何をすればいいの?住宅購入後やることリスト付き

夢にまで見たマイホーム。
晴れて新築住宅の購入が実現した喜びも束の間、次は「引っ越し」と、膨大な準備に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
新生活をスムーズにスタートさせるためには、購入後から引っ越し後まで、様々な手続きや準備が必要です。
このチェックリストと手順を参考に、快適な新生活への移行を目指しましょう。
些細なミスが大きなトラブルに繋がる可能性もあります。
この記事では、新築購入後の具体的なステップと注意点を丁寧に解説します。
後悔のないマイホームライフのために、ぜひ最後まで読んでみてください。

新築購入後の手続き

転入届の提出方法

転入届は、新住所地を管轄する市区町村役所に提出します。
引っ越し後14日以内が期限です。
必要な書類は、
・転入届の用紙(多くの市区町村役所のホームページからダウンロードできます)
・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど。写真付きで有効期限内のものをご用意ください)
・転出証明書(旧住所地の市区町村役場で取得。取得には本人確認書類が必要です。窓口だけでなく、郵送で取得できる場合もありますので、事前に確認しましょう。)
です。

手続き方法は、窓口での提出と郵送の2通りがあります。
郵送の場合は、事前に必要書類や送付方法を、該当する市区町村役所のホームページなどで確認しましょう。
スムーズな手続きのため、余裕を持って、引っ越し日の1週間前までには手続きを済ませることをお勧めします。
例えば、引っ越し日が1月10日の場合、1月3日までに手続きを完了しておくと安心です。

国民健康保険への加入

国民健康保険は、市区町村が運営する健康保険制度です。
会社員でない方や、国民健康保険以外の健康保険(健康保険組合、共済組合など)に加入していない方が対象となります。
引っ越しに伴い、住所変更の手続きが必要です。
旧住所地の市区町村役所に国民健康保険の資格喪失届を提出し、新住所地の市区町村役所に国民健康保険の加入手続きを行います。
こちらも引っ越し後14日以内が期限です。

手続きには、
・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
・住民票(転入届を提出した際に発行される住民票で問題ありません)
・印鑑
などが必要になりますので、事前に確認しておきましょう。

手続きに必要な書類は、市区町村によって異なる場合がありますので、事前に確認することをお勧めします。
例えば、扶養家族がいる場合は、扶養家族の住民票も必要となる場合があります。

住宅ローン控除の申請

住宅ローン控除は、住宅ローンを組んでマイホームを購入した場合、一定期間、所得税から控除を受けられる制度です。
控除を受けるためには、翌年の確定申告が必要です。
具体的には、住宅ローンを組んだ年の翌年の2月16日から3月15日までに確定申告を行う必要があります。

必要な書類は、
・住民票
・住宅ローンの残高証明書(金融機関で発行してもらえます。発行には手数料がかかる場合があります)
・建物登記簿謄本(法務局で取得できます。オンラインでも取得可能です)
・住宅借入金等に係る契約書の写し
などです。

これらの書類は、すべて揃えるのに時間がかかる場合がありますので、引っ越し前に必要な書類が揃っているか確認し、不足している場合は早めに準備を始めましょう。
税理士に相談するのも有効な手段です。
税理士に依頼することで、書類作成の手間を省き、控除額の最大化を図ることも可能です。

新居の準備と住まいづくり

近隣への挨拶回り

近隣への挨拶は、良好な人間関係を築くために非常に大切です。
引っ越し後、できるだけ早く、前後左右の隣家だけでなく、上下階にも挨拶に行きましょう。
簡単な手土産(菓子折り、洗剤など。ご近所の年齢層などを考慮して選ぶとより好印象です)を持参し、自己紹介と引っ越してきたことを伝えましょう。
「これからどうぞよろしくお願いします」といった言葉を添えると、より丁寧な印象を与えます。
挨拶の際には、笑顔で明るく対応し、近隣住民との良好な関係を築く第一歩となるよう心がけましょう。
挨拶回りの時間帯は、夕方や夜間を避け、午前中や午後がおすすめです。

新居の清掃と整理

新築とはいえ、建築現場の埃や汚れが残っている可能性があります。
引っ越し前に、念入りに清掃を行いましょう。
ハウスクリーニング業者に依頼するのも一つの方法です。
業者に依頼する場合は、引っ越し前に予約しておきましょう。
特に、換気扇、排水口、浴室、トイレ、収納スペースなどは、汚れが溜まりやすい場所なので、丁寧に掃除することをお勧めします。
また、引っ越し前に不用品を整理し、すっきりとした空間を作ることで、新生活を気持ちよくスタートできます。
不用品は、粗大ゴミとして処分したり、リサイクルショップに売却したり、フリマアプリで売却したり、寄付したりと様々な方法があります。

家具家電の配置

引っ越し前に、家具や家電の配置を計画的に行うことが重要です。
新居の間取り図と家具・家電の寸法を照らし合わせ、配置をシミュレーションしましょう。
家具配置アプリなどを活用するのも有効です。搬入経路も確認し、大きな家具や家電がスムーズに搬入できるか確認しましょう。
窓やドアの開閉も確認しておきましょう。
事前に配置を決めておくことで、引っ越し当日の作業効率が上がり、スムーズな新生活への移行に繋がります。
搬入経路に問題がある場合は、引っ越し業者に相談し、適切な対応を検討しましょう。

引っ越しと住所変更手続き

不用品・粗大ゴミの処理

引っ越しを機に、不用品を処分しましょう。
不用品は、粗大ゴミとして処分したり、リサイクルショップに売却したり、フリマアプリ(メルカリ、ラクマなど)で売却したり、自治体の資源回収に出したり、寄付したりなど、様々な方法があります。
処分方法によって費用や手間が異なるため、事前に各方法の費用や手続きを調べて比較検討し、最適な方法を選びましょう。
粗大ゴミの処理には、自治体への申し込みが必要な場合が多いです。
申し込み方法や費用は自治体によって異なりますので、事前に確認しましょう。

引っ越し業者の選定と予約

引っ越し業者は、早めに選定・予約することをお勧めします。
特に繁忙期(3月~4月、9月~10月)は、希望日時の予約が困難になる可能性があります。
少なくとも引っ越し日の1ヶ月前、できれば2ヶ月前には予約することをお勧めします。
複数の業者から見積もりを取り(複数の業者に依頼することで、価格競争が生まれ、よりお得な料金で利用できる可能性があります)、料金やサービス内容(梱包資材の有無、保険の有無など)、作業内容(荷造りの手伝い、家具の解体・組み立てなど)を比較検討し、最適な業者を選びましょう。
契約前に、作業内容や料金体系をしっかりと確認し、不明点があれば、担当者に質問しましょう。
契約書の内容をよく確認し、納得してから契約しましょう。

住所変更の手続き一覧

引っ越し後は、様々な住所変更手続きが必要です。

・運転免許証
・クレジットカード
・銀行口座
・各種保険(生命保険、自動車保険など)
・携帯電話
・インターネット回線
・公共料金(電気、ガス、水道など)
・NHK
・マイナンバーカードなど

変更が必要なものをリストアップし、忘れずに手続きを行いましょう。

手続き方法は、各機関によって異なるため、事前に各機関のホームページなどで確認が必要です。
オンラインで手続きできるものも多いので、効率的に進めましょう。
また、郵便物の転送サービス(日本郵便の転居届サービスなど)も忘れず手続きしましょう。
転送期間は最長1年間です。

住宅購入後の注意点と確認事項

住宅の不具合確認

新築住宅でも、施工ミスや不具合が発生する可能性があります。
引っ越し後、建物全体を丁寧に確認し、気になる点(壁のひび割れ、床のきしみ、窓の隙間など)があれば、速やかにハウスメーカーや工務店に連絡しましょう。
不具合箇所の写真や動画を撮影し、記録として残しておくことをお勧めします。
早期発見・早期対応が、トラブルを回避する鍵となります。
不具合の連絡は、書面で残しておくと安心です。

アフターサービスの確認

新築住宅には、アフターサービスが付帯していることが多いです。
保証期間(通常1年~10年)や内容(瑕疵担保責任、雨漏り保証など)をしっかり確認し、保証書を大切に保管しましょう。
アフターサービスの内容によっては、定期点検や修理が必要となる場合もあります。
保証期間内に不具合が見つかった場合は、速やかに連絡し、適切な対応を受けましょう。
保証期間を過ぎると、修理費用が高額になる場合もありますので、注意が必要です。

重要書類の保管方法

住宅購入に関する書類は、住宅ローン控除の申請や、将来の修繕、売買などの際に必要となる重要な書類です。
契約書、図面、保証書、領収書、住宅ローンの書類などを、ファイリングして大切に保管しましょう。
重要な書類は、耐火性のファイルや金庫に保管することをお勧めします。
デジタルデータとして保管するのも有効な手段ですが、データの破損や消失に備え、紙媒体でも保管することをお勧めします。
クラウドサービスを利用する場合は、セキュリティ対策をしっかり行いましょう。

まとめ

新築住宅の購入は、人生における大きなイベントです。
購入後から引っ越し後まで、様々な手続きや準備が必要ですが、この記事で紹介したチェックリストと手順を参考に、一つずつ丁寧に進めていきましょう。
転入届や保険、ローン控除などの手続きは期限内に済ませるよう注意し、新居の清掃や近隣挨拶など、新生活の準備も忘れずに行いましょう。
そして、住宅の不具合やアフターサービスについても、しっかりと確認し、万が一の事態に備えておくことが大切です。
これらの点をしっかり行うことで、快適で安心なマイホームライフを手に入れることができるでしょう。
焦らず、一つずつ確実に進めて、素敵な新生活をスタートさせてください。

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