「格調高いと躊躇する」
最近は本当に空が澄み清々しい秋を感じる頃となりました・・・・
今日は9月21日なので白々しく10月下旬のつもりで物書きしております。
9月中旬のこと、新しい事務所のお祝いにウチの会長から絵画を寄贈されました。
不肖、生意気ながら社長室(隔離部屋)というものが存在し、普段はそこで色々あれこれ脳を雑巾のごとく絞りながら独り思案している場所があります。
その部屋に飾るための絵画でした。住宅会社なのでドイツにある家の風景画にしており、
絵画ひとつで部屋の雰囲気も変わるからとのこと。
心の中は『イクラシタノ?』です。
で、いつもの性分が出てきます。探求心なのか治らない病なのか。
どこの風景?誰が描いた?風景に意味があるのか?イクラ?
納得しないと心の底から悶々としてきます。で、当然、調べます。
おそらくドイツのクヴェトリンブルク。ユネスコ世界文化遺産にもなった歴史のある場所。
所々絵画の建物上に十字架が見えるので、後ろに建っているのは聖セルヴァティウス教会。
一般建物を調べると伝統的な木組みの家らしく砂岩の基礎、土台から屋根まで6mの通し柱。
柱の間は柳の枝を編み込み、藁の入った粘土を詰めて、その上に漆喰を塗った創り。
調べれば調べるほど当時の文化や建築技術の凄さを伺い知ることができます。
確証を得るためにグーグルで確認してみたら・・なんか微妙に違う・・・
絵画手前の湖畔がない・・考察が全部間違っている?・・はい降参です。
結論『誰かが描いたいつかのドイツのどこかの風景』
いざ飾ってみて絵画世界の奥深さを知りました。
額縁にも意味があるのでしょう。隣にある現代のタテスベリ窓と比べてみても、額縁そのものが時代や風景を覗き見る入口になっている気がします。
ただのオブジェと思うことなかれ。
絵画の世界は底なし沼。
品格の入口には値段じゃ並べないということを教えてくれました。
こうして無事に事務所を移転することができたのも皆様のご協力の賜物です。
今後ともスリーエムホーム高知株式会社「アイフルホーム高知店」を宜しくお願い申し上げます。
代表取締役 石川 暁章